君が欲しい

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そこまで言うと、少し疲れたように、息を吐いた。 「置いて行きたくないのに…置いていかなきゃならない自分に腹が立つんだけど何も出来なかった。…だけど夢の中では、ちゃんと言えたから、女の子は笑ってくれたんだ…」 だから、と彼は私を見つめる。 「絶対に…千晶に次に逢った時には…必ず一番最初に…伝えようと思った…」 頬に触れている手で、私の涙を掬うと彼はふわりと笑った。 「俺は、君が欲しい」
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