†ようこそドールハウスへ†

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ローの言葉に少女は一瞬笑みを消すが再び笑みを浮かべる。 【合格です】 「へ?」 「どういうこと?」 「なるほどな」 「何がなるほどな、だよペンギン」 「俺達は試されたんだ」 「試された?」 「あぁ、それにその少女はドールハウスの住人といっただけでユエとは名乗ってない」 「あっ」 「へ?」 ペンギンの言葉にベポだけが納得してシャチはいまだに分からず 【改めて自己紹介を、ワタシはこのドールハウスの住人でアリスと申します。マスターが作った人形です。しかし良くお分かりましたね】 「俺は医者だ。生きてる人間には敏感なものでな」 【なる程…】 「だが何故試すような真似をする」 【理由は簡単な事です。人間と人形の区別も分からぬ者に作る人形は無いと言うことです】 「えっじゃあボク作って貰えない?」 「信じちまったからなぁ」 アリスの言葉にベポが落ち込むがすぐさまアリスはフォローをする。 【大丈夫ですよ】 「えっ?」 【この方(ロー)がお分かりになられたので大丈夫です。でわマスターのもとに案内を致します】 アリスは入り口を閉めて奥へと四人を案内した。 奥に続く廊下を歩いて行けば白い扉が見えて来た。 アリスが扉を開ければ中は沢山の人形があり、その中にひときわ目立つ女がいた 【マスター、お客様です】 『あら、いらっしゃいませ…ようこそ“ドールハウス”へ』 ひときわ目立つ女はロー達を見て笑みを向け、歓迎した。
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