†ようこそドールハウスへ†

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数時間後…… 船が着いたのは†ドールアイランド†名の通り人形の街である。 ハートは街の裏に船を泊め街に出る組と残る組と別れた。 早速ロー達はベポに連れられ有名なドールハウスへと足を運んでいた。 「ベポや船長が行くのは聞いたが…何故オレまで行く必要がある」 「仕方ねぇだろペンギン船長の命令だ」 「シャチだけでも良かっただろ」 「ペンギンはシャチの子守だ」 ローの一言で納得するペンギン 「なんでだよ!しかも納得すんなペンギン!!」 「本当の事だろ、つい最近街で暴れたのはドコのダレだ?」 「………自分です」 ペンギンの反論に何も言えなくなったシャチでした。 そんな会話をしながら街を歩くと、ベポが行きたがっていた ドールハウスへと着いた。 「ここか……」 「おじゃましまーす」 中に入れば色々な人形やぬいぐるみが置いてあり中には生きているような人形まであった。 「すげぇ……」 「これは……」 中に入ったシャチやペンギンは口を開けて見惚れていた。 もちろんベポは幸せそうにしていたがローだけは何か異様な気配を感じていた。 すると奥から小さな人形を抱えた少女が出てきた。 【だれ?】 『?!』 「?!…あ、もしかしてキミがユエさん?」 少女の声に皆驚く中ベポは近付き声を掛けた。 声を掛けられたら少女は驚く事なくベポを下から上までみて 【ぬいぐるみさん?】と呟いた 「ちがうよ!」 ベポは首を振り否定すると少女は【くまさんが喋ったから…勘違いしてごめんなさい】とすぐに謝るとベポもホッとしたように「良いよ」と返した。 【はじめまして、ココのドールハウスの住人よ、ご注文は何でしょう?】 少女はにっこりと笑いながら挨拶をしては注文を聞いた。 「人形作ってくれるの?!」 「よかったなベポ」 「早く帰れそうだ」 三人が喜んでいると黙っていたローが口を出した。 「お前…本人じゃないな」 「えっ?」 「てめぇからは生きてる気配がしねぇ…本物のユエって奴はドコにいる」 ローの言葉で驚き警戒し始める三人、そして無言になる少女…… 「ユエと言う名、どこかで聞いたことがあった。元海賊で船長の名だ……だがお前は幼すぎだ、本物は何処にいる!!」
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