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次の日
「おばさん…聞いてない…」
私は鏡に映った自分の姿を見てげんなりとする。
現在、朝の9時くらい。
私は海の家にきていて
厨房の奥にある休憩室にいる。
「あら、いいじゃない!!」
おばさんは私の姿を見て
喜ぶ。
「何で…
水着なの…?」
そう、従業員の格好に着替えろといわれて着替えたら
それは、オレンジ色のひらひらつきのビキニ。
か、可愛いけど…
「おばさん、こんな格好で
接客とか…恥ずかしいんだけど」
「大丈夫よー!
みずきちゃん可愛いし
スタイルいいから
お客さんいっぱい集まるじゃない?」
「営利目的で人を使わないで下さい…」
うーん、どうせ暑いしいいか…
それから、そのまま
仕事の説明をされ
早速仕事を。
そして休む暇もなく
働いているとあっという間に
夕方になった。
「はぁ~ぁ…
つ…っかれた…」
休憩室で水着を着替えながら
私はため息をついた。
もー‥ハードすぎる!!!
接客とかもそうだけど
仕事はそれだけじゃなくて
困った人助けたり
迷子の案内したり
揉め事の仲裁したり…
もうくたくた…
ガチャッ
「いたいたー!
みっちゃーん!」
休憩室にゆーこが元気よく
入ってきた。
「みっちゃん、迎え来たよ!
帰ろ帰ろ!!」
「ぁ、うん。わざわざありがと…」
私は疲れた体にむちをうち
無理やり立ち上がって
休憩室を出た。
店の方を通って
外に出ようとすると
ちょうど団体のお客さんがきた。
「ぁ、おばさん、私もうちょっといたほうがいい?」
忙しくなりそうだと思い
私はおばさんに声をかける。
「あぁ、いいのよこの人達は」
「え?」
「ここの海にいるライフセーバー達で、勝手にワイワイしていいって言ってあるから
特に何もしなくてもいいの」
.
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