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次の日
午前中の仕事を終わらせた私はゆーこを待っていた。
服装は海の家の水着。
着替えるのもめんどくさいし
どうせ海にはいるから。
「みっちゃん~!!」
遠くからゆーこがはしゃぎながら走ってきた。
ゆーこはまだふくらんでない
大きいシャチの浮き輪を
持っていた。
「じゃじゃーんっ
みて、でっかいシャチ持ってきたよ!!」
「ちょ、これ膨らむのにどんぐらい時間かかんのよ…」
「…頑張る!!」
ゆーこは息をめいいっぱい吸って空気をいれる穴に
思いっきり吹き込んだ。
ふーっふーっふーっふーっふーっふーっふーっふーっふーっふーっふーっふーっふーっふーっふーっふーっ…ふーっ…ふー…
「……」
バタッ
ゆーこは酸欠になった。
「当たり前だからね」
私はゆーこを助け起こすと
近くの涼しそうな岩場に
寝かした。
「もー…ちょっと待ってて。
空気いれるやつ海の家で借りてくるから」
「ごめーん…みっちゃん…」
ついでにゆーこに飲み物でも
買ってこようかな…
私は自販機に向かって歩き始めた。
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