36人が本棚に入れています
本棚に追加
ピーッピッピッピーッ!!!!
突然背後からけたたましい
笛の音が聞こえて
男達も私も一斉に振り向いた。
「ピーピッピピッピッッピッピッピッピー、ピッピッピー」
後ろにいたのは笛を吹き
何かこちらに伝えるかのように指をさしてくる人。
明るい茶色の髪に
上半身裸、赤色の海パンにオレンジのラインが入っている。
…ん?
この海パンどっかで
見たこと…
「ピッピピ、ピッピッピーピッピッ」
指をさしてくる男は
笛をくわえたままだ。
私も男達も不思議そうな顔をする。
すると、男はハッと気づいたようにくわえていた笛を取ると言った。
「やべー、笛くわえたまま
しゃべってた;;」
……は?
「な、なんだよてめぇは…」
男達が不審な目で
男を見た。
そんな目も気にせず
男は言った。
「あ、気にしないで下さい。
僕はただの通りすがりのライフセーバーなんで」
…ぁ!そっか…!!
男がはいてる海パン、
昨日いたライフセーバー達の海パンと一緒だ。
「てめぇ、邪魔すんのか?」
男達はライフセーバーの男に詰め寄る。
.
最初のコメントを投稿しよう!