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おばさんの海の家で働くなんてことは初めてじゃなかった。
といっても
働いたのは2年くらい前。
だから特に抵抗もなく
私は引き受けた。
おばさん家は暑いけど
近くに海がみえていい眺めだし夏休みをそこで過ごすのも
悪くないな…
私はそう思いながら
明日にそなえ
荷物を準備し始めた。
…ぁ、そういえば…
このこと、ちゃんと言っとかないと…
私は携帯を手に取ると
電話をかけた。
『…もしもし?』
「もしもし、ぁ、和哉?」
和哉…
それは私の彼氏。
同い年でいま3ヶ月くらい付き合っている。
『どうしたの?みずき』
「うん、あのね。
私夏休み中おばさん家の海の家でバイトすることになったから夏休み中は会えないってこと
伝えたかったの」
和哉は驚くと思ったが
『ぁ?あ、あぁ。そうなんだ』
少しためらった返事をした。
「んー?なによー
寂しくないわけー?笑」
『…は?ぁ、あはは…
寂しくねーし!笑』
和哉は軽く笑って返した。
「まぁ、そういうことだから
ごめんね?」
『いいよ、バイト頑張ってきなよ』
「うん、ありがとう」
私は電話を切った。
あぁ、和哉と会えないのはちょっとつらいけど…
和哉も応援してくれるし
頑張ろ!!
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