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僕の名前は、徳元 望。
普通の高校に通う、普通の高校1年生だ。
僕の今まで生きて来た人生の中で、世界が変わる出来事が三回おきてしまっている。
ひとつめは、
小学1年生の時、両親と妹を亡くした交通事故。
ふたつめは、
小学2年生の時、立ち直る事が出来ずに壊れかけていた自分を救ってくれた月城 紅葉との出会い。
そして最後の
みっつめは、
小学5年生の時、
魔王と名乗る者が現れ、世界に宣戦布告をした日である。
ひとつめ
【車の中】
望『香月、お前何食べたい?』
香月『お兄ちゃんが食べたいのなら何でもいいよ♪』
望『せっかくパパとママ揃ってお外で食べるんだから香月が食べたいのにしろよ!』
香月『だってだって、お兄ちゃんと一緒なら香月何でもいいんだもん!』
ママ『ほらほら、二人とも今日はお兄ちゃんの入学祝なんだから喧嘩しないの』
望・香月『喧嘩じゃないよ!!』
パパ『息ピッタリだな(笑)』
ママ『ほんと、ピッタリ♪』
パパ『うんうん、仲が良くてなによりだ。お互いに、お兄ちゃん・妹の事を思いやる優しい心があるな。偉いぞ二人とも。』
望・香月『うん♪』
ママ『でもね、パパ。望も香月も優しすぎるから、たまには自分のわがままを通す事も必要だと言う事も教えていかなきゃね』
パパ『まだまだ小さいんだからおいおいにな。わがまま過ぎるようになっても困るし(笑)』
ママ『そうね。今のままでも十分いい子達に育ってくれているからそんなに焦らなくてもいいわよね』
望『わがままかぁ、香月分かる?』ヒソヒソ
香月『香月もわかんない』ヒソヒソ
パパ『よし、じゃあ二人とも好きなお寿司にしようか。それも初めて回らない方に行ってみよう!』キリッ
ママ『回らないお寿司なんて、パパは、本当にチャレンジャーね。でも勇者だわ。特別に許可します♪今日をスペシャルな記念日にしましょう♪』
パパ『おぉ、お前達、我が家の魔王様からお許しが出たぞ。良かったな♪』
ママ『パパ、魔王って誰の事かしら。後で体育館裏で、ふたりきりでのお話しが必要みたいね』ギロリ
パパ『申し訳ありません。女神さま』ペコリ
望・香月『ママ最強♪』
パパ『ワハハハハ♪』
ママ『ウフフ♪』
望『ハハハハ♪』
香月『アハハ♪♪』
そしてその時、僕の世界が一度変わった
真っ黒な闇の世界に
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