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「あ、あのっ……!」
「ん?」
私が急に立ち止まったから、不思議に思ったのか、二人も止まって振り返ってくれる。
「わ、私、コンビニに寄りたいから、ここで……」
別に購買で買ってもいいんだけど、ここで別れるにはコンビニに行くしかない。
「また学校で……。」
「ふーん、そっか。じゃあまた学校でな。」
玉置くんは黙って私を見てるだけだったけど、早川くんは笑って手を振ってくれた。
二人の姿が見えなくなって、私はほっ、と安堵して。
駅のすぐ前にあるコンビニにとりあえず入った。
「いらっしゃいませ~」
店員さんの挨拶に迎えられて、私が向かうのはパン売り場。
「今日は何にしよ……」
豊富な品揃えに、毎回そうだけど迷う。
新商品なんかもいっぱいあって、それにしようかなって、いつも思うんだけど――…。
「……やっぱり、メロンパンにしよ。」
安くて美味しいメロンパンには、いつも勝てない。
外がサクッ、としてて、中がふんわりしてるところが好き。
「あとは飲み物、と……」
飲み物売り場に行って、商品を眺める。
メロンパンに合うのは、私的には牛乳みたいな乳飲料だけど、今日の気分は違って。
「……イチゴミルクでいっか。」
ピンクの可愛らしいパッケージを手に取って、私は足早にレジに向かった。
いつもより遅いんだから、遅刻しちゃう。
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