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「おー、何だか珍しい組み合わせだな。」
前方から声が聞こえて、私が顔を上げると。
ニッ、と白い歯を見せて笑う、うちのクラスの担任が立っていた。
……いつの間にか、学校に着いていたらしい。
「えっと、たまたま駅で会って……」
「うっわ、武ちゃん何でいるんだよ!」
早川くんが突然、私の言葉を遮って、大きな声で叫んだ。
対する先生は、嫌そうに眉を寄せて、
「光輝、俺のこと武ちゃんって呼ぶなって言っただろ!お前のせいでみんなそう呼び始めたんだからな!」
武本先生だから、武ちゃん。
最近そう呼ぶ人が増えたなあ、と思ってたけど、早川くんが名付け親だったんだ。
「つか、マジで何でいんの?」
今度は早川くんが嫌そうな顔をして訊ねる。
すると先生は、持っていたバインダーを指差して、
「今日は早朝服装検査だぞ。夏服に切り替わったから、必ず着崩す奴がいるからな。」
そうだ、昨日の帰りのホームルームで言ってた。
明日の朝は校門に先生達が立って、簡単な服装検査をするって。
……早川くんは、どうやら忘れてたみたい。
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