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「朝から先生は面倒なことやってんのなー。」
「校則破る奴がいるから、ああいうことするんだろ。お前みたいに。」
「なっ、俺は校則破ったりしてねーし!」
「今日はたまたましてたからいいけど、夏場はいつもネクタイしてないだろ、お前。」
「何か秀司って最近真面目すぎねえ?高校入ってから急にキャラ変わりやがって……」
「……うるさい、余計なこと口にすんな。」
玉置くんがギロッと睨むと、「はいはい」と適当に返す早川くん。
ケンカするほど仲がいいって、こういうことを言うんだろうなあ。
本当に仲が悪いようには見えなくて。
ちょっと、楽しそうに見える。
「……美雨ちゃん、何で笑ってんの?」
「えっ? いや……笑ってなんかないよ。」
楽しそう、って思ってたのが顔に出てたのかな。
一人で笑ってたとか、ちょっと恥ずかしい。
「そ、それより……急ごう? もうすぐチャイム鳴っちゃうし。」
なんて、慌てて話を逸らそうとする私。
不思議そうな顔をしつつも、「そーだな、早くいこーぜ」と頷く早川くん。
でも玉置くんは、何か眉をひそめてこっち見てるし……。
一人で笑ってたこと、怪しまれたのかな。
それとも、楽しそうだなって思ってたことがバレた……とか?
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