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「これで、ようやく冷たい目線からおさらばか。お前が真衣さんの弟じゃ無かったらとっくの昔に出入り禁止だぞ」
「いやー、本当芸能人の弟特権マジ旨」
まあ見て分かるように、爽やかな見た目の裏には、屑のような精神しかない。
「なあ、屑そんなに美雪ちゃんが好きなら、同じ舞台に立てばいいだろ?」
俺は無理だと知りながら、言った。無論真虎を弄る為に
「屑呼ばわりとか薫にされても嬉しくねー、いやいや知ってるだろ、俺の大根ぶり」
「知ってるが?」
「流石薫、可愛い顔した悪魔」
「はいはい、キモオタは大人しく、ストーカーしとけ」
「フッ!言われなくともな」
何故か無駄にカッコつけて、言っているが、会話が会話だけに様にならない。てかキモイ。
そんな会話をしつつ俺は、こんな平凡な人生がずっと続くと信じていた。
止まっていた歯車が、動きだしていることに、この時はまだ気付いていなかったんだ
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