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愁「だれだ!出てこい!」
そういいながらクナイを取出し、天井に向けた。
?「よお気づいたな」
声とともに忍び装束に身をまとった青年が出てきた。その姿をみて要は唖然とした。
要「・・・すす、む?」
烝「・・・要か??」
蓮「えっ、烝兄?」
美夜・鈴・沙耶・花耶・愁・陽「烝兄ちゃん!!」
烝「みんな久しぶりやなあ。」
土「なんだ?知り合いか?説明しろ、烝。」
烝「わいが忍び見習いの時、こいつらの里で修行しとったんや。」
その説明を聞き、土方は不思議に思った。
土「里?何のことだ?」
と、要に向き直った。要は真実を話そうか迷っていた。
その時華があわてて部屋に入ってきた。
華「要様!羽衣様が目を覚ましました。またあの症状がでております!」
それを聞くと要は、
要「すみません・・・、全部後でお話ししますので。失礼します。」
と近藤に頭を下げ、華の後を追いかけていった。土方、沖田、烝もそのあとを追いかけ、蓮、美夜、鈴、沙耶、花耶はその場に残り、愁と陽も後を追いかけた。
要が沖田の部屋に着くと羽衣の叫び声が聞こえた。
羽「おかあさーん、おとうさーん。起きてよお。羽衣を一人にしないでよお。」
と泣きながら叫んでいた。手には護身用の小刀を持っていた。
要「羽衣!」
と叫んで羽衣に近づき手を打ち付け、小刀を落とす。そして抱きしめた。
羽「は、なせ、はなせー、羽衣もおかあさんとお父さんの所に行くんだあー。」
と腕の中で暴れる。要はお構いなしに抱きしめる力を強めて、
要「羽衣、大丈夫だよ。お姉ちゃんがそばにいるから、ずっとそばにいるから。」
と言いながら背中をとんとんたたいた。だんだん羽衣は落ち着いてきて、しばらくすると規則正しい寝息が聞こえてきた。要は羽衣を再び布団に寝かせた。立ち上がろうとするが、羽衣に着物をつかまれていて動けなかった。
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