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「咲良…」
絢は苦笑いを浮かべるけど、スゴいことに変わりはない。
私は、絢にあるお願いを言う。
「ねぇ、絢」
「なに?」
「私に勉強教えてっ!!」
絢は少し悩み始めた。
その様子を、私はドキドキしながら見守る。
「あたし、部活であまり時間無いかもしれないわよ?」
絢は剣道部に入っていて、もうすぐ大会があるらしく毎日のように部活に行っていた。
「空き時間でいいから!!」
「んー……分かったわ。その代わり、良い成績とってよね?」
絢の笑顔に、私は大きく頷いた。
「そーいえば、洋斗くんも良かったよねぇ、成績」
「そうなの?」
「うん。咲良の記憶が確かだと、テストのほとんどが一位だったはず…」
思い出したように言う咲良に、つい私は佐伯くんを見る。
友達と楽しそうにご飯を食べている。
でも…佐伯くんって授業中、かなりの頻度で寝てるよね……。
起きてるのは体育の時。後、時々授業に参加してるくらい。
そんな人が、成績良いのかなあ…。
私は疑問を抱く。
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