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ーーガラガラッ
宮野としゃべっていると先生が入ってきた。
「おら、てめーらとっとと席につけ」
入ってきたのは黒髪の軽い天パで黒縁メガメのホストみたいな先生、久佐野千秋-クサノ チアキ-だった。
「キャーッ、久佐野先生が担任だなんてっ!」
「先生カッコイイですぅ!」
またしても騒ぎだすヤローども
うるせーな、ホント
ってか、なんでコイツが…
「よぉ真白、また一年間ヨロシクな」
担任なんだよぉぉぉぉぉぉぉ!
「なんでっ、なんでまたっ」
「何でって、たまたまじゃねーの?」
そう言ってニヤッと笑う久佐野。
コイツがこの笑い方をしたときはたいがい嘘をついたときだと去年嫌と言うほど思い知らされてきた。
「ぜってー嘘だろっ!」
「まあな」
やっぱり!
「会議のときに俺が決めたんだよ、俺は職員のなかじゃ割りと上の方だからな」
「要らんことしてんじゃねーよ」
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