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ついてくる千歳を無視しながら俺たちは自分達の教室にむかった。
「あ、そういえば俺たちって何組?」
「三組だ」
「へー、他に誰かいんのかな」
「さあな」
2年の教室は三階で階段を上るのが物凄くダルい。
この学校は七階まであって、一応エレベーターがあるが、あれを使えるのは生徒会と教師だけだ。
「忍―、疲れた。」
「おいてくぞ」
「えー、ひでー」
「じゃあ俺がだっこしてあげるよまーくん」
「やりぃ」
変体にしては気が利くじゃねーか。
「わあ、まーくん今日は大胆だねぇ、」
「あ、だっこじゃなくておんぶな、」
「真白」
「え、なに…」
千歳におんぶしてもらおうとしていたら忍から睨まれた。
「ちぇー、あとちょっとだったのに、ホント邪魔ばっかすんじゃねー、自分は出来ないくせに、ヘタレやろーが」
「なんだとテメー」
ああもう、またこいつら喧嘩する!
「あーもう俺が歩くから、頼むから喧嘩しないでくれ」
「もー、ホントまーくんはあまいねー」
なんとか喧嘩もおさまって再び教室に向かって歩き始めた。
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