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甲板に近い一室。
その声が一番良く聞こえるのはそこだった。
「ん、うぁっ。あ、は、激しっ・・!」
声にあわせてミシミシと音が鳴る。
アルフレッドがそっと好奇心のままに扉を開けば、入った瞬間は茶髪の男が『誰か』を犯しているとしか思えなかったが、その『誰か』は少し左右に動くだけで理解できる。
そこにはやはり、目的の彼がいた。
見覚えのある金髪の彼の服は、そこらに脱ぎ捨てられた状態のまま放置されている。
床で交わう彼らはアルフレッドが来たことなど眼中にないらしいようで、腰のペースを落とすことはなかった。
そして近くにベッドがあるが、染みひとつ無いきれいな状態を保っているところからして、使われていないようだ。
なおも大きくなる喘ぎに、アルフレッドの股間もすっかり戦闘準備万端だ。
しかし、今のままでは待つしかないと思ったアルフレッドは、この機会にとじっくりアーサーを見学した。
彼は後ろで手をロープのような物で縛られており、お尻を高く上げた状態で後ろから犯されている。
床についた胸がこすれて少し痛そうだが、今の彼にとってはそれも興奮材料にしかならないようだ。
なにより喉を反らして顔を床につけていない状態ではいるものの、アルフレッドの角度的に一部しか見えないその表情でも、悦楽を感じているのは疑いようもなかった。
高潮で少し赤ばんだ白い肌に輝く汗。
普段開くと暴言が出てくるような唇から漏れる甘い声。
部屋中に響く肉同士のぶつかり合う音と、それに合わせて水分の撹拌される音。
そして、2人を取り巻く空気。
すべてがアーサーを淫らに、より己の支配欲を高める生物へと変えていった。
(この生物を犯して犯して、犯しつくして自分の支配欲を解消したい。)
アルフレッドがそう思った瞬間である。
茶髪の男性が「うっ」と声を上げ、アーサーの背中に白濁した液体をかけて汚していく。
どうやら、彼は満足したようだ。
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