第一章

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そうだ、変わった事があるとしたら、もう一つ。 18歳の誕生日の時に、すみれと婚約しちゃった。てへ、 とまあ、その事については例のように、春野一家が絡んでくるんだけど、それは追々、話すとしよう。 「古野渚、手を挙げて」 「ほら、いるのはわかってんだよ!挙手、挙手!」 混沌とした場を何とかしなきゃダメだと思う。 「……はい、俺です」 「キャー、キャー」 「……なんだと、こんな普通の奴が……」 「え~、似合わない」 「そうだ、似合わない」 あぁ、そうさ。言われ慣れてるさ。 「先輩方♪渚をバカにするなら、覚悟してくださいね」 ……そして、威圧というか……高校の時より、すみれは強くなった。
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