第一章

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「「……はい」」 あそこまで、騒がしかったのが嘘の様に沈黙する。 本当、まぁ凄いよな。 「……法学部法律学科、一年の斎藤優子です」 そんな、こんなで自己紹介が終了した。 「よし、それじゃあ改めて、このサークルの趣旨を説明します」 颯爽と登場した茶髪の先輩は確かサークルの代表の上原元樹(ウエハラ モトキ)先輩って言ってたかな。 場を盛り上げるのが、上手そうな、安田あああ!と叫んでいた人だ。 「大学を高校生に知ってもらいましょうというのが大前提です!」 ふざけていた顔をキリッと真面目に切り替え語りだすと、周りも緊張感を張り詰めて聞いていた。
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