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「そんな、凄い物語があったわけじゃないです。高校二年から付き合ってるだけです」
「どっちから告白したの?」
「きっかけとかは?」
「婚約ってもう親にも公認ってことだよね?」
強引に割愛しながら、喋るが、周りの人たちは目を爛々と輝かせて、質問してくる。
「えっと、シークレットっす!」
このままだと、全て自白させられてしまいそうだったので、両手でバツ印を作って首を振る。
「ちぇ、残念」
「まあまあ、飲み会とかも今後あるんだから、その時にね」
「あんまり、ガツガツしたらだめだよな」
何とか、やり過ごせたような。
取り敢えず、ボロが出なくて良かったと思った。
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