第一章

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「そんな、凄い物語があったわけじゃないです。高校二年から付き合ってるだけです」 「どっちから告白したの?」 「きっかけとかは?」 「婚約ってもう親にも公認ってことだよね?」 強引に割愛しながら、喋るが、周りの人たちは目を爛々と輝かせて、質問してくる。 「えっと、シークレットっす!」 このままだと、全て自白させられてしまいそうだったので、両手でバツ印を作って首を振る。 「ちぇ、残念」 「まあまあ、飲み会とかも今後あるんだから、その時にね」 「あんまり、ガツガツしたらだめだよな」 何とか、やり過ごせたような。 取り敢えず、ボロが出なくて良かったと思った。
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