さん

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会社の僕は、黙々と仕事を片付けていた。 猫田さんなんか、もう遊んでやるもんか。 猫田さんなんか、もう足の上でお腹を見せても撫でてやるもんか。 猫田さんなんか…… 午前の業務が終わるまでは腹の虫が収まらなかった僕。 昼休憩になり、昼食を済ませた僕は、自分のデスクで何も考えずボーッとして過ごした。 午後の業務が始まると、途端に心配になってきた。 もしかして猫田さん、具合が悪くていつもと違ったんじゃないのだろうか。 もしかして猫田さん、どこか痛いんじゃないのだろうか。 もしかして猫田さん…… もう、面白い程に仕事が手に付かなかった。
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