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僕がシャワーを浴びて出てきた時も、近所のコンビニへ牛乳を買いに行った後も、お気に入りの椅子で丸くなった格好のままだった。 夜七時ごろ、僕が晩ごはんを作り終えて振り返ると、足元に猫田さんが行儀良く座っていた。 「そろそろ食べましょうか」 いつものようにキャットフードの棚から缶詰めとカリカリを両手に持つと、スルリと僕の肩に上がる。 カラカラカラ 猫田さんのお皿に食事を入れ終え、自分の食事の用意も終えた。 「それでは、いただきます」 僕が食事に箸を付けると猫田さんも食べ始めた。 食事も片付けも終わってソファで寝転がっている僕のお腹の上に飛び乗った後、一つ鳴いていつもの椅子で寝てしまった。 「おやすみなさい。そろそろ僕も寝ますね」 自分の部屋に戻り、ベッドに入る。 “明日の猫田さんのごはんはなんだろうな” そう思いながら眠りに就いた。
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