プロローグ

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あれは夏の、とても蒸し暑い日だった。 「こんにちは。ほら、千夏。挨拶は?」 「こんにちは。」 仲良さげに離す大人二人を横に、何処か不安気な、少年少女。 「まあ、お利口さんね。冬真も挨拶は?」 「…ちは…。」 「ゴメンなさいね、この子人見知りで。」 「あら、うちの子もそうなのよ。」 笑顔で語り合う傍で、そっと目を合わせる子供二人。 .
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