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「暑ぅ…。」
季節は夏。暑いのは当たり前なのだけれど…
こうも暑いと何もやる気になれなくなる。
「あ…。」
…冬真だ。
自分の部屋からふと、窓の外に目をやると、冬真がベランダに出ていた。
私と視線が合った冬真は笑顔で手招きをしている。
ふぅ、と深呼吸をし、扇風機の前から立ち上がる。
冬真は私の幼馴染みで、家も隣。
しかも部屋も隣同士。
小さい時はよくベランダに出て、二人で話しをしていた。
手を伸ばせば、届く距離で。
身長が170を超えた冬真は、いとも簡単に乗り越えられてしまう。
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