15人が本棚に入れています
本棚に追加
ガラガラ…と窓を開けると、思っていたより涼しい陽気に自然と笑顔になった。
「千夏、何してた?」
「あまりにも暑くて、干からびてたよ~」
「ふはっ、なんだそれ。」
太陽の光に反射して、冬真の笑顔はいつもより、眩しい。
いつからだろう?
私の中で、冬真がただの"幼馴染み"じゃなくなったのは。
私たちは小さい頃からずっと一緒で、大きくなった今もこうして、ベランダで話しをしたりする。
「そっち、行っていい?」
そう言われ、鼓動が速くなる。
私が小さく頷くと、冬真はベランダを乗り越え、こちらへやって来た。
「よっと。」
冬真が近くにいると、息も出来ないくらい、苦しくなる。
.
最初のコメントを投稿しよう!