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私より背の高い彼に見下ろされ、その目は冷たいのに、その奥にはメラメラと熱いものが隠れている。
――まるで獲物を見つけた獣
「ねぇ、黙ってちゃわかんないよ?」
最後まで言い終わらないうちに私の唇は彼の熱に犯されていた。
腰にあてられた手に、ギュッと力が入り苦しいほどに抱きしめられる。
年下のこの彼が、私だけにみせる獣の本能。
彼は分かっているのだろうか?
この嫉妬に狂う時だけに見せる彼の本能に会いたくて、毎朝コーヒーを配っていることを。
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