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「ねえ、ねえ、高橋さん!桜のどこがいいのー?」
「か、加奈子!」
やっぱり会ってみたら違いました…なんて言われそうで。
『好きだって思った事一度もないから』
そう言われた元カレの言葉が頭をよぎる。
元カレの事は、そう言われてから、二ヶ月くらいでふっきれた。
そんな愛情のない男、もういいって、あきらめた。
だけど、恋愛に臆病になって逃げていた。
少し高橋さんとメールしてたら、優しくて誠実な所がすごく私を心躍らせてたんだけど。
やっぱり世の中、そううまくいかないのかな。
加奈子はうらやましいな…ご主人とラブラブで…。
会話がほとんどない高橋さんと会話できない私を必死に取り付くろうとしている加奈子夫婦を私はぼーっと見つめる。
その時は加奈子夫婦が何を話したか、全くわからないけど。
2時間ほどお茶を頂くと、理由をつけて帰ってきた。
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