占い師メルと暇人王子様ギルテオ

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「・・・!」 ギルテオの肩がピクンと跳ね上がりました。ちらっとメルを見ます。 「え、なんでわかったの?」 「身なりが美しかったものですから」 「内緒にして、お姉ちゃん!」 「な、何の事で?」 ギルテオは内緒でお城を抜け出していました。なんでも、お城のなかが感謝祭一色で誰も相手にしてくれず、暇を持て余していたらしいのです。 「明日、お姉ちゃんここにいる?」 「はい、私は毎日ここにいますよ」 「今日は遅いから、また明日来るから、お姉ちゃん待っててくれる?」
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