牡丹雪

19/19
179人が本棚に入れています
本棚に追加
/212ページ
平助と言う彼は、顔を真っ赤にして居心地悪そうに頭を掻いている その姿がこれまた可愛いくて、笑みが溢れた 格好いいと言うより、可愛いの方が断然似合ってると思うって言ったら、またさっきみたいに嫌な顔をされるに違いないから言わないけど… 本当に…本当に可愛いんだって 「んじゃ…そろそろ隊務に戻ろっか。平助」 「あぁ…そうだなっ!」 そろそろ…帰るのか… ちょっと寂しい…けど仕方ない この方たちは、"新撰組"なのだから だけど…もう少し話をしたかったなぁ… 「また来ますね」 「はい。お待ちしています」 段だら模様入りの隊服が私から遠ざかって行くのをずっと見ていた
/212ページ

最初のコメントを投稿しよう!