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｢大丈夫じゃない癖に、強がって…馬鹿｣
聞いたことない優しい声に流れていた涙が止まった
｢強がって…はないです｣
でも、私を見透かされたくなくてつい憎まれ口を叩いてしまう
本心と勝手に動く口の違いに苛々する
｢ふーん…こういう所は素直じゃないね｣
素直…じゃない…
意地っ張りな私を嫌いだと思っただろうか？
｢ま、そんな所…可愛い｣
え？可愛い…と
空耳じゃないよね？
今、確かに吉田さんが私のことを可愛い…と
胸がくすぐったい
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