過去

9/15
前へ
/212ページ
次へ
「未桜、頼みたいんだけどさ…」 彼女は子供の方ばかり見ているからなのか、俺の問いかけを答えなかった むぅ… 子供に気をとられんなよ 俺は彼女の視界に入り込んで気付かせるように、目の前に立った 「おーい、未桜?」 「え?あ、すみません」 よし、気付いてくれたな これでみたらし団子を頼め 「藤堂さん、今日はもう売り切れて…甘味類は無いんです」 られなかったぁぁぁ!! 折角、来たのに食べれなかったなんて…ましてや、頼めないとは俺はどんだけついてないんだよぉ… ま、仕方ねぇや 次、次こそ…食べれるよな? 「すみません…折角来てくれたのに」 「気にすんなよ、な?また次も来るからさ」 俺はそう言いながら彼女の頭を撫でた
/212ページ

最初のコメントを投稿しよう!

179人が本棚に入れています
本棚に追加