179人が本棚に入れています
本棚に追加
今日は…静か、か…
だろうな、何時もよりは
何時もは馬鹿みたいに騒いで、土方さんに呆れられる日々
それはそれで楽しいもんだったが、今日は違う
「はぁ…」
一人、寂しく炊事場に行き、膳を流しに置いて桜の木が見える縁側に向かった
縁側に向かう道中、広間の前を通ると賑やかな声がまた聞こえてきた
騒いでいる声が、今は、ただの煩いだけに変わった
気分が変わると、感じる事も変わるのか…
そう思いつつ、縁側に座り、少し上を見上げた
視界に映る夜空と桜の木
今の桜の木は花開かないままだが、そのものの木は夜空の漆黒の色と月夜で綺麗で、花開いた時と違う美しさがある
"花鳥風月"…その言葉に当てはまる
最初のコメントを投稿しよう!