考え過ぎ

7/15
前へ
/212ページ
次へ
古来から自然の美しさとして例えられている…と聞いたことがある "私の名前の由来って花鳥風月から来ているんだよ" 「花風…」 幼い子供の時の友達で………俺の初恋相手が言っていた 今はもう逢えない…否、いない亡き愛しき人 ここの桜の木を見ると、初恋相手の事を思い出して、ちょっと切なくなる ぼー…っとそんな事を思い出しながら、何か無性に酒が呑みたくなったので嘆いたら、隣から重たい衝撃の音がした 「よっ、何しんみりしてんだ?平助」 一生瓶を置き、口元をにかっと開いている左之さんがいた 酒… 「口を開けたままで…もしかして、そんなに酒が呑みたかったか?」 左之さんは俺の隣に座ると、ぐしゃぐしゃと頭を乱暴に撫でた
/212ページ

最初のコメントを投稿しよう!

179人が本棚に入れています
本棚に追加