考え過ぎ

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***************************** やってしまった 見れば分かるくらい宿酔しているのに、無理させようとした結果がこれで 「うぶっ…」 思い切りに吐いた平助 廊下に吐いてなかったのは、不幸中の幸いで良かったけれど 無理をさせ、体調を悪化させてしまった事実が後悔の念に変わる 首根っこ…襟を掴んでいた手は緩くなり、するりと滑り落ちていった 勿論、平助は背中を打ち、その場に寝そべる形になった 門に集まっていた平助の八番組の隊士は、俺を睨んだ ま、睨まれるのは当たり前か… しかし…こいつらと一緒に巡察は少々嫌気がする だってよ…雰囲気悪くてとてもだが、一緒にいたくない でも、だからといって二番組の隊士に急にやらさすのは気が引ける 「ん、新八どうした?変な顔をして悩んで…それにしても平助は大丈夫か?」 そう思うところに昨日、平助と酒を呑んだ左之が大きな欠伸をしながら此方に来た
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