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指定されたバーに来た光輔はドアを押し、騒がしくもなく静かでもない賑やかな雰囲気に包まれていく
「で? 俺をどうやって怯えさせる気だ? 稲葉。」
「稲葉じゃなくて兎美って呼べって言ってるじゃんかー。」
彼女は稲葉兎美、光輔専用とも言える情報屋で現在は一昨日彼氏いない歴168年目というのが最近の出来事である。
兎美はそのままふてくされて、
「有力情報掴んだのになー。どこかに優しく抱き締めてくれる男はいないかなー。」
チラチラ
「そんな男いねーよ、いい加減夢から覚めろ。」
「命短し恋せよ乙女って知らないのかー?」
「お前168歳だろ、長いじゃねえか。」
「いいのー。 あーあ、いないかなー。」
チラチラ
「……お前がトラウマを思い出したいならいいぞ。」
「本題に入るなー。」
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