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兎美の声色が真剣味をまとう。
「まず一つ、光輔の母親は吸血鬼に殺された」
「……!」
「これはその時の目撃情報で『鎌を持った女が通りすぎた』『黒いコウモリの羽を持つ吸血鬼が向かった』『死神のような人物だった』とある、光輔の母親には切傷があったが鎌によるものだと当てはめ、光輔が聞いたのが女性だと考えれば……まぁ、妥当だろうなー」
「そんな……吸血鬼なわけないだろう?」
「今言った話以外で予想があるー?」
「……」
「無いだろー? 光輔がどれだけ吸血鬼を殺せても、光輔の母親が吸血鬼を殺せる事が出来るかなんて知らんよー」
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