第一章     ~ギルド『オーガキル』~

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「……なあ、そいつがどこにいるか……知ってるんだろ?」 「知らんってー。だからあくまで情報っ」 光輔は兎美の胸ぐらを掴んでいた。 「教えろ。」 「……」 「もし教えたら兎美と呼んでやる、だから教えろ。」 「……早めに仕入れるから待ってなー。」 兎美は怒らず、怒りを目に表した光輔をなだめた。 「どれだけ光輔がその吸血鬼を恨んでるかはよくわかった。でもな? 殺したって何の解決にもならないからな? それだけは分かっていてほしいなー。」 「分かってるよ。ガキじゃあるまいし。」 「……ま、いいか。」
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