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「……なあ、そいつがどこにいるか……知ってるんだろ?」
「知らんってー。だからあくまで情報っ」
光輔は兎美の胸ぐらを掴んでいた。
「教えろ。」
「……」
「もし教えたら兎美と呼んでやる、だから教えろ。」
「……早めに仕入れるから待ってなー。」
兎美は怒らず、怒りを目に表した光輔をなだめた。
「どれだけ光輔がその吸血鬼を恨んでるかはよくわかった。でもな? 殺したって何の解決にもならないからな? それだけは分かっていてほしいなー。」
「分かってるよ。ガキじゃあるまいし。」
「……ま、いいか。」
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