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一通り仕事を終えた僕は、事務所に戻りました。
「行ってきました!」
僕は大きな声で言いました。
「おかえり、おつかれさん」
車椅子に乗った大輔さんが労ってくれました。
「それで、どうだった?」
大輔さんが尋ねます。
「色々ありそうですよ、あの火事」
僕は大輔さんに、アパート火災に関する情報を話しました。
火事の原因は寝タバコだったこと。
亡くなった上村さんはホストで、事故前夜には帰っていたこと。
完全な密室だったこと。
火の回りが早かったこと。
死因が灰を吸い込んだ窒息死、肺不全であること。
下の階の下谷さんのこと。
その隣の階の中林さんのこと。
カノジョらしい左右田さんのこと。
その他もろもろ。
「なるほど、なんとなく分かった」
大輔さんが早くも謎を解いたようです。
「これは計画的な犯行、だな」
大輔さんが人差し指を立てました。
解決フラグが立ちました。
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