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「知ってるのよ、あんたがトッくんを殺したって」
「ほう、なぜ?」
「見たのよ、あんたがトッくんの部屋に入っていくところ」
「……なるほど。警察には話したんですか?」
「まだよ、あんたに直接言いたくて来たんだから」
「―それなら、話は早い」
「えっ……」
まったく、まさか部屋に入るところを見られるとは。
とりあえず、この女を自殺に見せ掛けて公衆トイレに棄ててくるか…
しかし妙だな、あの時周囲をよく見渡して誰もいないことを確認したのに…
まあ、自分が気付かなかったのが悪いか。
それに警察は事故として片付けてるらしいし、問題はあるまい。
ふっ、我ながらよくできたものだ。
証拠は何もない。
いや、この女が唯一の証拠、目撃者か。
それも今やもの言わぬ肉塊…とっとと始末してしまおう。
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