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あの日、俺は後悔した。
屋上なんかで昼食を摂ろうした事を―。
あの日、俺は絶望した。
屋上で、わけもわからずに死ぬのかと―。
あの日、俺は思い知らされた。
思いつきで行動するのは、得策ではないと―。
どうしてこうなった?
どうして俺はこんな所で死ぬハメになる?
どうして何も教えてくれない。
答えろ。
俺に、包み隠さず全て答えろ!
どうして………。
喉を切られ、噴水のように湧き出る血を眺める。
そして思考。
(赤い…。本当に真っ赤だ…)
赤黒く少しドロドロした液体を右手に付着させ、眺める。
真っ赤だ。
もはや黒いほどに赤い。
俺は、死ぬんだな…。
どうせ死ぬのなら、最後に一回くらい、何か1つだけでも本気で打ち込むべきだったな…。
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