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放課後のグラウンドで友達と話しながら、鉄棒に座っていた純はふと児童玄関を見た。
そこでは6年生と思われる男女が4人がワイワイと騒いでいる。
なんてこともない普通の光景。
純は目をそらし、友達との会話に戻った。
そのとき…
6年生の4人組の1人が楽しそうに大きな声をあげた。
その声に純の胸はドキッとした。
純は声の主を確認するために、もう一度児童玄関に目を向けた。
遠くて顔はよく見えなかった。
ただ、その声だけが自分の耳に届く。他の人の声は全く聞こえていない。
甘く少し鼻にかかった声だった。簡単に言えばとても可愛い声だった。
ー 何で女の子の声にドキドキしてるんだろ ー
純は心の中で呟き、勢い良く鉄棒から降りた。
「そろそろ帰ろうか」
友達に声をかけ、一緒に楽しく帰宅した。
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