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放課後、純は緊張しながら体育館に向かった。
今日は雨のため、練習は体育館で行うことになっていた。
年上の5年生、6年生と一緒に練習する。
純は少し緊張して体育館の扉を開けた。
新入部員として熊田先生にチームメイトに紹介してもらい、簡単に挨拶をした。顔を上げると大人びた6年生達の表情が見て、純の緊張はより強いものになった。
早速基礎練習が始まり、熊田先生に相手をしてもらった。
「初めてにしては飲み込みが早いなぁ」
褒められて、純は素直に喜んだ。
1時間ほど経った頃、休憩時間になった。
もう１人の4年生メンバーの京ちゃん（ｷｮｳｺ）と話しながらスポーツドリンクを飲んでいたときのことだった。
6年生が２人近づいてきて、純に声をかけた。
「6年1組のトモだよ。よろしくね。」
長身でショートカットがよく似合うボーイッシュな子だった。
「よろしくお願いします。」
純は笑顔で挨拶をした。
すると、トモの横でニコニコしていた、もう１人の6年生が口を開いた。
「同じく6年1組の佳乃だよ。仲良くやろうね！」
彼女の声を聞いたとき、純は一瞬息が止まった…
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