沈黙の部屋

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「はぁ…。」 携帯を何度見返しても、君からのメールはやってこない…。 あれからどれくらい君に会っていないだろうか…? 仕事が終わると、ついついメールをチェックしてしまう…。 俺は携帯依存症だ…。 興味のないメルマガを無視して、俺はカチカチと過去のメールを探しだしていた…。 「…あ! あった…。」 あれから既に3ヶ月以上経っていたのか……。 『私は一生フクから離れる様な事はないから安心してね☆(o^∀^o)』 そのメールを信じていたのに……。 ピロロロロ~♪ 「…ん?」 音に反応して携帯を開くと、一件の着信メールがあった。 『コウちゃん今日何時に帰ってくる?😃 できたら帰りにカフェオレ買ってきて🎵😃』 「……。」 またかよ? どうせ今日も帰ったら寝てるんだろ?w 「クソっ!!」 俺はイラッとする気持ちを抑えて自転車で家に向かった…。 今、駆け込み寺と化した我が家には ヒモ状態のスタイリストアシスタントと、メンヘラの人妻が住みついている…。 家のマンションに着くと一階のコンビニでカフェオレを買ってからエレベーターに乗った…。 真央、今こんな俺をみたら君は嘲笑うだろうか…? 「ただいま…。」 真っ暗な部屋の中に『おかえり』の返事は聞こえない…。 睡眠薬を飲んでスヤスヤと眠る彼女の寝顔を見ながら 俺は不謹慎にも真央の事ばかり考えていた……。 部屋は真っ暗なまま彼女の横に座りずっと頭を撫でていた…。 「いつまで寝てんだよ…? こんな真っ暗じゃなんもできねぇじゃん…。」 俺は暗闇に呑み込まれそうになっていたんだ---。
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