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「うーん。早い話が壊れたり無くなった部分を魔法の力で埋めてやるんだ。ほら、穴が開いた壁を板とかセメントで埋めるみたいな感じだな」
「おおなるほどな!」
「でも魔道具とかの場合はそれに込められてる魔力とか術式まで自分の魔力で補ってやらなきゃなんねー訳だ。そうするとすげー魔力を使うってコト」
「なるほどなー。便利ってだけじゃねーんだな」
「そーいう事!んでこれみたいなすげー魔力が込められてるような物の場合だとすげー時間がかかっちまうだろ?だからオレのオリジナルの復元魔法を使ったって訳」
「ふむ。で、それを見たルインさんがどうしてそんなに驚くんですかね?」
「ええ、ノア君が言ったように大きな魔力が込められた物や複雑な術式が編みこんである物というのはもの凄い魔力と、組み込むための工房が必要になるのです」
「なるほど」
「そしてその作業をもっと効率良くコストを抑える為に、今まで数多くの者達が復元という魔法を考案してきました。しかし長い魔法の歴史の中で、その魔法を成功させた例は今のところ確認されていないのです」
「へぇー。だからどこを探しても当たりの術式が見つからなかったんだなー」
「それじゃあどうしてお前はそれができるんだ?」
「そうです!私も是非それが知りたい!」
「うーん。・・・・・・才能?」
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