10人が本棚に入れています
本棚に追加
魔法の歴史的快挙を遂げた本人であるノアは、全くの無自覚なのであった。
「んで親父ー。いくらになったんだ?早く数えろよー!」
「おっと!そうだったそうだった!」
商売人親子には何よりも目先の収入が大事なのであった・・・。
「ノ・・・ノア君!まだ話が・・・!」
我に返ったルイン老人がノアに食い下がる。
「んぁ?あー・・・。うーん・・・。何だっけ?」
「キミが見せた復元の魔法についてだよ!いったいどういう術式なのかね!?」
「あーはいはい、復元ね。早い話が時間を逆行させたんだよ」
「時間を・・・逆行!?」
「そーそー。まぁ種明かししちまうとかなり単純なんだよね」
「時間を・・・逆行・・・そんな・・・ありえない・・・。」
ノアの答えにまたも驚愕してしまったルイン。
しかしそれも仕方が無いことなのだった。
時間を操る魔法などこの世界には確認されていない。
最初のコメントを投稿しよう!