平和がいちばん

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魔法の歴史的快挙を遂げた本人であるノアは、全くの無自覚なのであった。 「んで親父ー。いくらになったんだ?早く数えろよー!」 「おっと!そうだったそうだった!」 商売人親子には何よりも目先の収入が大事なのであった・・・。 「ノ・・・ノア君!まだ話が・・・!」 我に返ったルイン老人がノアに食い下がる。 「んぁ?あー・・・。うーん・・・。何だっけ?」 「キミが見せた復元の魔法についてだよ!いったいどういう術式なのかね!?」 「あーはいはい、復元ね。早い話が時間を逆行させたんだよ」 「時間を・・・逆行!?」 「そーそー。まぁ種明かししちまうとかなり単純なんだよね」 「時間を・・・逆行・・・そんな・・・ありえない・・・。」 ノアの答えにまたも驚愕してしまったルイン。 しかしそれも仕方が無いことなのだった。 時間を操る魔法などこの世界には確認されていない。
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