平和がいちばん

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コーリスの街の一角にある公園から声が聞こえる。 「おーい!ノアー!」 公園沿いの通りを歩く少年はその声に反応して公園の方を向く。 「んー?なんだよモールか。」 呼びかけていた人間を確認してノアは顔をしかめる。 モールという少年は、小等部からの腐れ縁だ。 「なんだとはなんだ!折角いいこと教えてやろうと思ったのにー!」 「その気持ちだけでお腹イッパイだ。どうもありがとう。じゃあオレはこの辺で~。」 ノアは適当に会話を終えてまた歩いていく。 「おいおいおいおい!待てって!今日のは本当にいいことなんだってば!」 「お前は毎回そう言ってるじゃん。わりーけどオレこれから店番なんだよ。じゃーなー。」 心底面倒そうにそう言ってノアは去っていく。 遠くからはモールの叫び声が聞こえるがノアは振り向かずに歩く。 (店番ダルいなー。このまま世界終わんねーかなー。) やる気0のノアは恐ろしい事を考えながら自宅へトボトボ歩く。 ノアの家は歴史ある骨董品屋を営んでいる。
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