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コーリスで生まれ、コーリスで育ったノアはコーリスの街以外の世界をほとんど知らない。
普段の素行に加え、その不真面目から成績は悪い。
そんなノアがなぜか魔法の知識-魔道学-だけは抜きん出て優秀だった。
元々の才能は勿論、家業である骨董品屋がその魔道知識を更に加速させていた。
店には貯蔵品から売り物まで様々な魔道書などがあったからである。
魔道学は小等部から勉強が始まるのだが、ノアは小等部に入る頃には簡単な魔道書ならば自力で読み解ける程になっていた。
幼い頃から家にある魔道書を読み漁っていたからである。
簡単な読み書きから計算などの勉強はまるではかどらなかったノアが、魔道学に関してだけはなぜか理解が早かった。
出来ない勉強の時間よりも、自分でも理由はわからないがすぐに色々な事を理解できる魔道学が好きになり、気が付けばコーリス1の魔道少年に成長していた。
ほとんどを独学で培った魔道知識は独自で魔法を構築出来るほどに成長していた。
しかしそんなノアが開発する魔法というのは・・・。
先ほど使ったような怒声フィルターに使う耳を覆って音を遮断する魔法や、イタズラをして怒られた時に目くらましに使う視界遮断魔法や、不注意で壊してしまった物を怒られないように修理するための修復魔法などであった。
そしてその才能も手伝ってか、ノアは幼い頃から街で評判の悪ガキに育ってしまった。
さらに、その悪ガキには便利な魔法を使用・開発出来るという事から、ノアの周りも悪ガキが集まっていった。
そんなノアがなんとか更正出来たのは、幼馴染であるアスラクト姉妹が居たからなのである。
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