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「大体お前はいつもいつも・・・」
コルトの説教がさらに続けようとした時、店のドアが開いた。
「いらっしゃいませー。」
(危ない危ない。客が来てくれて助かったなー。)
「チッ!・・・いらっしゃい。」
アルスタッド親子が店に入って来た客に振り向いて声を掛ける。
「って、武器屋のバートじゃねぇか。」
店内に入ってきたのは先ほど通りに入ったところでノアに声を掛けてきた武器屋の主人だった。
「おうコルト!お客さんを連れて来てやったぞ!」
そう言って武器屋の主人バートは背後に居る連れて来た人間を紹介するために半歩避ける。
「こちらはー」
「どーもどーも!いらっしゃいませ!今日は何をお探しでしょうか?」
バートが紹介するよりも早くコルトがそれを遮り接客モードの笑顔で背後の人物に話しかける。
そこには白髪で人のよさそうな老人がニコニコ微笑んでいた。
「いやいや、ご丁寧にどうもありがとうございます。」
「いえいえ。うちは販売も買取もやってます!お探しの品物の買い付けから取り寄せも請け負っていますよ!」
にこやかに老人に接客モードで応対するコルドに、バートが答える。
「待て待てコルト。お前じゃなくてノアにお客さんだよ。」
「「んん?」」
「これはこれは、紛らわしくて申し訳ありません。実はこの魔道具なんですが・・・。」
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