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佐藤は、先程出現した黒い点の所へと走っていた。
「まさか、まさか……!」
黒い点があった場所は、東京都渋谷区の渋谷駅前のスクランブル交差点。
佐藤は到着し、辺りを見渡す。
「どこにいる!」
人だかりに苛立ちを隠せずにいる。
その時、
「お久しぶりですね、佐藤さん」
後ろから不気味な声が聞こえた。
こいつは……
すぐさま後ろを振り返る。
そこに立っていたのは普通の男。
変わっていると言えば、髪が長く、顔が見えない。そして、俯き加減で怪しい雰囲気を醸し出している。
「お前は……」
佐藤は驚いた顔を見せた。
「悪魔落ちめっ!」
佐藤は男を睨み付けながら言う。
「ひどいですねーそんな睨みつけないで下さいよー。
ちょっと前までは……
仲間だったじゃないですか」
男はニタリと笑い目を大きく見開いた。
「ふざけるなっ!貴様はもう仲間でもなんでもない!今じゃただのメディスだ!」
佐藤は怒鳴った。
周りの人間は佐藤を見ながら何やらヒソヒソと喋っている。
「いけませんなーそんなに目立っては。ククク、場所を変えましょうか?ククク」
佐藤はその提案に乗り、ビルの屋上に場所を移した。
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