特訓

2/6
前へ
/127ページ
次へ
佐藤は司令室に着いた。 辺りは未だに騒がしい。 「佐藤さん!戻られましたか。今やっとメディスを殲滅しました。 しかし…… こちらの被害も甚大です。」 佐藤はきゅっと目を瞑った。 「何人だ?」 「……一般人百六人、パラディン三十四人です。」 「そうか……」 佐藤は悲しそうな顔を見せた。 現在組織にいるパラディンの人数は百四人。 他にも遠征でいない者もいるが、これしかいないのだ。 しかし、メディスの数は数えきれない。 三十四人ものパラディンを失ったのは、痛手である。 「これから、更にパラディンを増やしていかなければ、いずれ人類は滅びてしまうな」 佐藤は葉桜達を思い出した。 「彼らをさっそく訓練させる。のんびりしている暇はない。すぐにでも人数を集めなくては」 そして、パラディンの育成と収集が始まった。
/127ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加