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佐藤は司令室に着いた。
辺りは未だに騒がしい。
「佐藤さん!戻られましたか。今やっとメディスを殲滅しました。
しかし……
こちらの被害も甚大です。」
佐藤はきゅっと目を瞑った。
「何人だ?」
「……一般人百六人、パラディン三十四人です。」
「そうか……」
佐藤は悲しそうな顔を見せた。
現在組織にいるパラディンの人数は百四人。
他にも遠征でいない者もいるが、これしかいないのだ。
しかし、メディスの数は数えきれない。
三十四人ものパラディンを失ったのは、痛手である。
「これから、更にパラディンを増やしていかなければ、いずれ人類は滅びてしまうな」
佐藤は葉桜達を思い出した。
「彼らをさっそく訓練させる。のんびりしている暇はない。すぐにでも人数を集めなくては」
そして、パラディンの育成と収集が始まった。
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